天祥地瑞 卯 

総説
 言霊学上の見地より、皇典古事記の包含せる真意義を解釈し、以て皇道の大本を普く江湖に知らしめむとして本書を著述する事とせり。天地開闢や宇宙創造の説に就ては、東洋は更なり、欧洲亜細亜等の宗教または史詩に散見すれども、太古未開の人の想像力より生れたるもの多く、何れもその真相を把握するに苦しまざるべからず。皇国言霊学の上より見たる天地開闢宇宙創造の説に比ぶれば天地霄壤の相違ある事を比較して、本書の前古未曾有なる神書なる事を示さむと欲し、茲に各国の神話伝説を列記して諸士の参考に供せむと欲するものなり。先づ皇国日本より例証を挙げむとす。