豪華を誇る数十万年の文化と数億の人類を乗せた大陸が

一夜の中に海底に陥没す

幾度も大地の大変動を繰り返して現世界へ…

始めて公開される八十万年前の世界地図

総裁著『霊界物語や国祖の神示等によって、われわれは現世界以前に、現代人の夢にさえ描き出されぬ幾多の世界が次々に出現していた事を信じていたが、最近に至り某名家の家宝の中に、それを裏書するに足る「八十万年前の世界地図」及びとれに関する文献のあることを発見したので

本社では各万面の文献を精査し、それ等を綜合して此処に発表することとなったものである。

 

大平洋も大西洋も大陸であった時代

それを証明する幾多の記録

数十寓年前の大世界

 

現在の地球は何百万年かの間に幾度か地殻が変化し

その度毎に数万年又は数十万年かかって築き上げた人類の文化は

根底から破壊され、人類は共に海底深く陥没してしまっている。

近くは今から約一万二千年ばかり前「ノア」の洪水が起って

世界は泥海と化したが、その時は今の日本海が陥没して、富士山が出来た時である。

富士山の出来た時の模様は岩石悉く怒号したと伝えられている。火山の大噴火で草木の怒号は普通であるが、岩石の怒号は大地震の現象である。

即ち「ノア」の洪水時代に亜細亜東端の一部であった日本は日本海の陥没と共に一孤島となった。壱岐対島等は当時の遺物として残っているのである。

又支那の文書に依れば尭舜の洪水は九年の久しきに亘ったと伝えられている。即ち(禹が水を避けて外にあると十三年〉とあれば洪水の久しかった事は確である。

 

総裁片言

 

日本は現在島国となっているが、神代時代には東洋一帯が芦原の国であって渤海湾からゴビの砂漠新橿あたりまで入海となっていたもので、日本はその膨大な土地の君主であり、地上の総領国であった。その後地殻の大変動によって大陸と分離した…

過去において地殻は六度変化し、しかもその度毎に数十万年もの文化が一夜のうちに海底に陥没してゐる。今日の文化と世界人類の精神的行き詰まりから考へると、其処に大なる宇宙意志が働いていると思はざるを得ない。

ハルマドゲンの戦争が今後来るとするば、この宇宙大意思に対して深き考慮を払わねばならぬ。しかして次の地殻の大変動があれば七度目である。

某研究家の蒐集秘蔵せる門外不出の八十万年前の世界地図として挨及(エジプト)に古くから伝わっていたという地図によって見れば、現在の地殻を成している世界より前に大西洋に大陸があったc (大西洋時代地図参照)。即ち今の亜弗利加を抱いて大西洋に突出して今の南北両米に連なり

北は殆んど北極のグリーランドに達していると云う時代の世界であった。この如き世界があった事は古代のプラトーの記録にも残って居れば、亜弗利加で発掘した記録にも掲載されている。

又英仏両国でこの海底を探究した時にも種々なる実証が挙がっている。

しかしこの世界の最も膨張した時代は、現在の北亜細亜は当時大なる海洋で、この大海洋は現在の欧羅巴に接したる大地中海であり、日本はその東端にあって大陸の一部であった。外蒙、新彊万面の大沙漠は昔日の海底が浮き上ったに相違ないのである。

o神諭の一説

昔の神世に建替る時節が来たぞよ。北がこの世の始まりであるぞよ。神の誠の光は北にあるぞよ。北が結構に是からはなるぞよ。明治三十二年旧・月 日

今迄は世の元の神を北へ北へ押こめておいて北を悪いと世界の人民が申していたが、北は根の国、元の国であるから、北が一番に善くなるぞよ。

 

現代人が想像もつかぬ大西洋時代の文化

五十万年も続いた第四の世界ピラミッドのごときはその遺物

しこうしてこの旧世界の大陸には、七つの人種があって、各自盛衰興亡が行われたと言う事である。

 

一番先きにこの旧地球から現在の地球に住み移ったのは「挨及(エジプト)人」でそれから「カルデヤ」「アッシリヤ」「バビロン」「イラニアン」「レース」と言ってその代表は、波斯(ペルシャ)人である。

それから「ギリシャ」「ローマ」「今の白人種」という順に現地球に移ってからも盛衰興亡の跡を示している。

しこうして

(第一期の世界)

は宇宙創造時代である。

 

(第ニ期の世界)

「北極時代」であって、グリーンランドを中心とし現日本はその南端であったてと思われる。要するに「北極」を取り巻いた世界であったと言われている。つまり現地球に残っている一番古いものは、グリーンランドおよび日本を含む大陸の一部であるが、その以前にもう一つ世界(第一期の世界)が在ったということが学者の説によって明らかになっている。


 

 

 

 

 

 

(第三期の世界)

は太平洋の大陸で「レマリア」の大陸というのである。この大陸は、南亜米利加に接して現在の太平洋から「マダガスカル」(アフリカ南部東端になる島」に来て北は南アジアを含んでいたというのだから、現代のアジア、ヨーロッパ大陸以上の大陸であったわけである。その遺物としていまなお残存しているのは、「マダガスカル」より「豪洲南洋諸島」「ニュージーランド諸島」である。

 

 

(第四期の世界)

 

は大西洋の大陸で、これは前述の如く五十万年も保たれていたと云う事であるが、この時は七つの人種が出て科学も哲学も非常に発達していて、現今の人類には想像も着かぬ文化が織りなされていたという。即ち彼のピラミットの如きはこの前世界の文化の遺物である。o太平洋の真中に華かな龍宮城 第五期世界の中心はム島此島が陥没して現世界に

 

 

(第五期の世界)
は太平洋の「レマリヤ」大陸の陥没の際に残有した所謂「ム」島文化を中心とした世界である。英人チャーチワード氏は数年の研究に依って太平洋の文化の花園 ム大陸の陥没を証明している。即ち前にも云へる如く、文化発祥の地は太平洋であるが、レマリヤ島は数十万年前に陥没し、文化は大西洋に移り、而してまた太平洋「ム」島K移っている。◎「ム」島は所謂エデンの花園として波の底に眠って居り、或人の説によれば、これが竜宮島で幾多の宝玉金銀が埋没されていると云われるが、チャーチワード氏の云える大西洋に陥没せるアトランチカ大陸も、エジプトもメキシコも同様「ム」国の殖民地であったと言われている。「ム」大陸は石で奇麗に装飾された道路が縦横に交叉されていたという点から見ても現在以上文化が発達していたに相違ない。しかもこの第五期世界終末の最後の日には六千四百万の人口を乗せ、一夜のうちに上ったり下ったりして陥没してしまった。

第二七章 航空船〔五二三〕

 ウラル彦命、ウラル姫命は自ら盤古神王と称し、ウラル山、アーメニヤの二箇所に根拠を構へ、第二の策源地としてコーカス山に都を開き、権勢双ぶ者なき勢なりしが、三五教の宣伝使のために、コーカス山の都を追はれ、再びウラル山、アーメニヤに向つて遁走し、数多の魔神を集めて捲土重来の神策を講じ居たりき。しかるにアーメニヤに近きコーカス山に、神素盞嗚命武勇を輝かし、天下に君臨し給へば、流石の魔神も手を下すに由なく、美山彦、国照姫をしてアーメニヤを死守せしめ、自ら黄泉島に渡りて第二の作戦計画を廻らしつつありける。
 ウラル彦、ウラル姫は、元来純直至誠の神であつたが、美はしき果実には、悪虫の襲ふが如く、少しの心の油断より八岐の大蛇、悪狐、悪鬼の憑依するところとなり、是等の悪神に使役されて、心にもなき邪道を辿りつつ、誠の神に向つて叛旗を翻すに至つたるなり。美山彦も一旦月照彦命、足真彦命のために言向け和され善道に立返りしが、再び邪神に憑依され、忽ち心魂くらみ国照姫の言を容れて、またもやウラル彦の部下となり、悪逆無道の行為を専らとするに至りたるなり。
 茲にアーメニヤの神都には、表面美山彦はウラル彦命と称し、国照姫はウラル姫命と称して虚勢を張り、数多の魔神を集めてこの都を死守し、黄泉島と相待つて回天の事業を起さむと企て居たりき。
 三五教の宣伝使、祝部神は月照彦神の化身と共に、黄金山を立出で筑紫の国のヨルの港を船出して、黄泉島の魔神を剿討すべく進み行く。この船は筑紫丸と名づくる大船なり。筑紫丸は竜宮島を経て黄泉島に沿ひ常世の国に通はむとするものなれば、常世の国に渡る船客がその大部分を占め居たり。祝部神は月照彦神と共に、筑紫丸の船客となり、数十日の海路を続くる。海中には種々の変異起り、島なき所に島現はれ、或は巨大なる岩石俄に海中に出没して天日暗く月光も無く、風は何となく腥く、得も言はれぬ不快極まる航路なりける。船中には色々の雑談が例の如く始まり来たる。
甲『モシモシ豊さま、貴方は何処まで行きますか、かう海上に変異が続出しては、余り遠乗りも危険ですよ。私も常世の国まで参る積りで出て来ましたが、この調子では先が険難でなりませぬ。竜宮島まで行つたらまた次の船を待つて帰る事にしようと思つて居ますよ』
豊『さうですな、貴方は常世国へ何のためにお越しになるのですか』
甲『実は家内も小供も一緒に乗つて居ますが、私はコーカス山の山麓の琵琶の湖の畔に住むもの、何だか世の中が変になつて来て何とも譬方のなき風が日夜吹き巻り、息がつまりさうになりますから、遠く常世の国へ移住でもしたらよからうと思つて参りましたが、もうかうなれば何処に居るも世界中同じ事のやうに思ひます』
豊『常世の国は数千里を隔てた、海の向ふの広い国、そこまで行けば日も照り月も輝き、立派な果物も実り、清鮮な空気も流通して居るでせう。私も豊の国の者ですが、豊の国には白瀬川の大瀑布があつて、魔神が棲居を致し、日夜毒気を吐き人民は残らず蒼白い顔になつて、コロリコロリと死ぬものばかり、あまり世の中が恐ろしくなつたので、黄泉島か、もつと足を伸ばして常世の島へ渡らうと思つて、一族を連れて来たのです。何でも黄泉島がこの世の境と云ふのですから、黄泉島に渡れば昔のやうな清らかな海も、島も見られませう』
丙『私も常世の国へ遁げて行く者ですが、黄泉島はこのごろ大変な地震で、日々二三十間づつ地面が沈没しかかつて居るやうですな。人の噂によれば、もう六分通り沈むでしまつたさうですよ』
甲『黄泉島でさへもさう云ふ按配だから、俄に海の中に無かつた大きな島が出来たり、岩が立つたり、大蛇が沢山に游ぎ廻るのは当然でせう。ともかく怪しい世の中になつて来たものだ。かうなつて来ると今まで馬鹿にして聞いて居た、三五教の教が恋しくなつて来る。たとへ大地は沈むとも誠の神は世を救ふとか云つて、宣伝使が廻つて来ましたが、我々は「何、馬鹿な、大地が沈むなぞと、そンな事があつたら、日天様が西からお出ましになる」と笑つて居ましたが、この頃は西からどころか、何処からもお昇りなさらず、黄泉島のやうな大きな島まで六分まで沈むとは、本当に常世の国だつて我々のこの船が着くまでには、どうなつて居るか分つたものぢやない』
 昼とも夜とも判別のつかぬ常暗の世の海面、船は海面に出没する大巌石を右に避け左にすかし、船脚もゆるやかに盲人の杖なくして荒野を行く如き有様、波のまにまに浮かび行く不安至極の航路なりける。
 忽ち暴風吹き来り、山岳の如き波立ち来つて、筑紫丸を呑まむとする危険の状態に陥り、船客一同は互に手を合せ何事か頻りに小声に祈り、祝部神は立つて歌ひ初むる。

『神が表に現はれて  善と悪とを立別ける
 朝日は隠れて光なく  月は地に落ち影もなし
 大海原に蟠る  八岐大蛇や醜神の
 醜の猛びを皇神の  よさし給へる言霊に
 伊吹き払へよ四方の国  大海原の醜神も
 言向和す三五の  道を伝ふる宣伝使
 世は常暗となるとても  黄泉の島は沈むとも
 常世の国は永遠に  波の随々漂ひて
 天照します大神や  国治立の大神の
 御霊の恩頼を蒙らむ  神素盞嗚大神の
 深き恵みを白浪の  上に漂ふ民草は
 黄泉の島の日に月に  沈むが如く忽ちに
 浮瀬に落ちて苦しまむ  嗚呼諸人よ諸人よ
 神の教にまつろひて  直霊の御霊研き上げ
 朝夕神の御前に  祈れや祈れ善く祈れ
 我はこの世を救ひ行く  三五教の宣伝使
 月照彦の守りにて  この世の曲を祝部の
 神と現れ黄泉島  その比良坂にさやりてし
 八岐大蛇を言向けて  この世の曲を掃き清め
 世人を助くる神司  神が表に現はれて
 善と悪とを立別ける  この世を造りし神直日
 心も広き大直日  ただ何事も人の世は
 直日に見直し聞直し  身の過ちは詔直せ
 神は汝を守るらむ  嗚呼惟神々々
 御霊幸はひましませよ』  

 不思議や暴風は俄に止みて、浪凪ぎ渡りし間もあらず、西北の風またもや吹き来つて筑紫丸は矢を射る如く黄泉島に向つて疾走せり。予期に反して早くも黄泉島は間近くなりぬ。忽ち黄泉島は轟然たる音響をたて、見る見る海中に沈まむとする恐ろしさに、船客一同はこの光景を見て、アレアレと驚きの目を睜る。
祝部神『ヤア船中の方々、吾々は最前歌つた如く三五教の宣伝使、たとへ黄泉島は沈むとも、言霊の神力を以て、再び元の如く海面に浮ばせ見む、信仰の力は実に尊きものである。皆の方々には我が祈りの霊験を見て心を改められよ』
甲『貴方は宣伝使様、如何に御力があるとは云へ、あの島が浮き上りませうか、もしも浮き上つたら吾々は三五教に一も二もなく帰依致します。どうぞ一つ浮して見て下さいませ』
祝部神『神力は偉大なものだ。サア御覧』
と云ひながら拍手をなし天津祝詞を奏上し、鎮魂の姿勢をとり、汗をダラダラ流して一生懸命に霊を送つて居る。黄泉島は益々巨大なる音響を出し速度を早め、海中に沈み行くのみなりける。
祝部神『ヤア、こりや神さまが聞き損ひをなさつたナ。今一度願つて見ませう』
とまたもや一心不乱に祈りかけた。黄泉島は何の頓着も無く、刻々に海中に沈み行く。船中の人々は一斉にドツと声を上げて嘲笑する。
祝部神『オイ皆のもの謹慎をせぬか。お前たちの量見が悪いものだから、俺の鎮魂がチツトも利かない。皆揃つて俺が神言を奏上するからその後に従いて来るのだ。神様を馬鹿にして居ると、思わぬとこへ暗礁が出来て、船が覆へつてしまふぞ。この船には幸ひに月照彦神の御守り厚き祝部の宣伝使が乗つて居るものだから、どうなりと浮いて居るのだ。俺が黄泉島に上陸したが最後この船は危くなるぞ』
乙『何とマア小さい男に似ず大法螺を吹く奴だなア。この法螺には時化の神も吹きまくられて鎮まつてしまふ。アレアレ宣伝使の祈りは利き過ぎたと見えて、黄泉島は益々鳴動激しく急速度を以て沈むぢやないか』
『莫迦を云ふな、島が沈むのぢやない。海嘯が来て居るのだ。波が高くなつて居るのを気が付かぬか』
甲、乙『モシモシ宣伝使様、この広い海の中、盥か何ぞのやうに高くなつた、低くなつたと云ふ見当はどうしてとれます。成程水が高くなれば島は沈むやうに見えるのは当然だ。しかし俄にかう高くなる道理がないぢやありませぬか』
 祝部神は、
『島が沈むか波が高くなつたか、二つに一つだ。アハヽヽヽヽ』
と気楽さうに笑つて居る。船は漸く黄泉の島近くになつた。
祝部神『サア船頭、黄泉島に船を着けてくれないか』
船頭『メツサウもない。刻々に沈むで行くあの島、どうして船が着けられませう』
 祝部神は
『エーイ気の弱い船頭だなア』
と云ひながら神を念じ神言を唱へつつ身を躍らしてザンブとばかり海中に飛び込み、黄泉島目がけて游ぎ行く。
甲、乙、丙『ヤア、法螺を吹くだけ随分胆玉の太い宣伝使だ。信仰の力と云ふものは、エライものだなア。アレだけ一生懸命に島を浮かして下さいと頼むのに、チヨツトも聞いて下さらぬ神様を信じて未だ信仰を止めず、危険極まる黄泉島に游いで行くとはあきれたものだ。生命知らずと云ふのは、マアああいふ人の事かい。ヤアヤア偉い速力ぢや。たうとうこの長い海面を向ふへ着いてしまつたよ』
 またもや颶風吹き来り波高く帆柱を折り、船はいやらしき物音を立てて、今や破壊せむとする。船頭も船客も一度に蚊の泣く如く、天に哭し地に歎き、刻々沈み行く船の上を前後左右に駆廻り、狼狽へ騒ぐ有様は目もあてられぬ悲惨の光景なりける。
 祝部神は島陰に立つて言霊を力限りに宣り始めたり。アーオーウーエーイの声に連れて、今や沈没せむとする筑紫丸は、何物かに惹かるる如く急速力を以て、黄泉島に近づき来たる。祝部神はまたもやアオウエイの言霊を宣り初めければ、不思議やほとんど沈没せむとする船は、ポカリと水音高く浮上り、何時の間にか浸水せし水は跡形もなく除かれ居たりける。
祝部神『ヤア、皆さま、御神徳が分つたかな』
 甲乙丙を初め船客一同は嬉し涙に暮れ一言も発し得ず、両手を合せ祝部神に向つて生神の意を表し合掌するのみなりき。祝部神はまたもやウンウンと力を込めたるにぞ、ウの声に黄泉島は静々と浮き上り始めたり。またもやウヽヽの声に連れて島はウヽヽと浮き上りたり。
祝部神『皆の人達、この島が浮上ると云うた時、笑つただらう。どうだこれで分つたか』
甲、乙、丙『イヤモウ確に分りました。今迄の御無礼どうぞ御赦し下さいませ』
『ヨシヨシ分つたらそれでよい、神様の御神徳を忘れてはならぬぞ。サア今の間に早く常世の国に往つたらよからう。愚図々々して居るとこの島はまたもや沈没の恐れがある。曲津神の棲む黄泉島はどうしても、海中に沈めてしまはねばならぬのだ。何千里も廻つたこの島、一度にドブンと沈ンだ時は、この海原でも天に冲する如き巨浪が立ち上る。さすれば如何に堅固な大船でも一たまりもあるまい。サア早くこの島の沈没せぬ間に風を送つてやるから、常世の国へ向つて走り行け』
 東風俄に吹き来つて筑紫丸は帆を膨らせながら一瀉千里の勢にて波上を滑り行く。船中の人々は黄泉島の祝部神に別を惜み、手を拍ち笠を振り袖を振りなぞして姿の見えぬまで名残りを惜みけり。
 島の曲津神は祝部神の言霊の息に恐れて、雲を霞と比良坂さして逃げて行く。祝部神は足を早めて飛鳥の如く、黄泉比良坂の坂の上に月照彦の冥護の下に登り行く。
 坂の上には、日の出神の用ゐ給ひし千引の岩がある。この岩の上に端坐して神言を奏上する折しも、大音響と共にさしもに広き黄泉島は海中に忽然として没し、残るは千引の岩のみ。折から荒浪は千引の岩を洗ひ、祝部神の身体をも今やさらはむとする時、天空を轟かして此処に降り来る天の磐樟船あり。見れば日の出神の遣はし賜うたる堅牢無比の神船にして、正鹿山津見神が乗つて居られる。祝部神は、
『ヤア貴神は正鹿山津見神』
『ヤア貴神は祝部神でござるか。サア早くこの御船に乗らせ給へ』
 祝部神は、
『全く救ひの船だ、有難し忝なし』
と磐樟船にヒラリと身を托し、中空高くかすめて天教山を目蒐け、一瀉千里の勢にて天を轟かしつつ阿波岐原に漸く降り着きにける。
 俄に聞ゆる松風の音に目を開けば、豈図らむや、十四日の月は西山に沈み、高熊山の霧立ち昇る巌窟の傍に瑞月の身は端坐し居たりける。

(大正一一・三・一一 旧二・一三 谷村真友録)

(第六期の世界)

は「ム大陸」陥没による海陸大変化が生んだ世界即ち現世界である。

総裁著 霊界物語の一節

 

太平洋のまん中に 縦が二千と七百里

横が三千一百里 黄泉の島や龍宮城

 

世界の完成に向って海陸を分つ大神業

神典によれば七回目で完成

最初から陸地である「現日本」

以上、世界地殻の変化を見てただ単なる地球の収縮による変化とは考えられぬのみか、その世界において最も文化の発達した大陸がそのまま陥没しているということは、深く考慮しなければならないことである。

すなわち、天意をそのままに行わざる人類の文化は、幾度でも造り直し、天帝の理想に適合する世界に到達するまで改造は行われるものと考えられるのである。ちなみに前記の各時代を一覧表に挙げれば、

第一期の世界

      宇宙創造時代

第二期の世界

      北極時代

第三期の世界

      太平洋時代(約八十万年前〉

第四期の世界

      大西洋時代

 

 

 

第五期の世界

       ム島時代

第六期の世界

       現世界

第七期の世界

       来るべきみろくの時代

 

かくの如く造物主は世界の完成に向って「海陸(うみくが〉を分つ」の神業を行った。七回目を以て完成期と為すことは、日本神典に於てこれを

「地成(なる)」と一亦され、泰西の聖書にも同様の義を創世記中に見る

ことが出来る。自然界と人類の世界との関係はその鍵が神の手に在ることはこれを見ても明白と謂ふべきであろう。

而してここに最も深き注意を払ふべき一点がある。それは古来神国と称する日本の国土が数回に亘る大改造期の何れの時代を通じても一度も変化することなく其中枢を失はずして厳存するといふ奇蹟的事実である。

総裁片言

…こうした大地の大変動によって世界は六回泥海になっている。次に変動があれば七回目である…

関連項目

◎黄泉比良坂の戦い

今の太平洋の戦は黄泉比良坂の戦いである。南洋の島は陥没した黄泉島の高い所である。

◎大祓

大祓になったら大変なことになる。屋根の上にあるものは下に降りられぬ時が来る。

◎地殻の七期層

今度は七期層の出来る時である。今までにノアの洪水のようなものが六回あった。

◎今は(古事記の黄泉比良坂の段)伊邪那岐命が剣を後手にふきつつ逃げてこられる所だ。(関連項目 昭和一九年四月九日)

 

 



コメント: 4
  • #4

    ゆう (金曜日, 19 12月 2014 08:09)

    はじめまして。縁あり?ここにきました。知らないことだらけです。まだ最初ですが、できるだけ早く全てよみます。他に良いと思う文献や書籍があれば教えて下さい。よろしくお願いします

  • #3

    degudegu (土曜日, 15 9月 2012 07:56)

    森さま 私の操作ミスで森さんの下記のコメントが消えてしまいました。再掲示します。激励ありがとうございます。
    ---
    今は、東京、八重洲のホテルで十和田湖研修に15日から17日までいく前の朝食をとっているところです。私も企画はしたものの、初めての斗賀神社や十和田湖への訪問なので、わくわくしているところです。このコメントを読まれている方は、十和田湖の男装坊の再生のお話は、このHPの中に書かれていますので、ご参照ください。自分の父、和明の前世の記録を訪ねるようで不思議な気がします。森さん、三日間 よろしくね。


    ---森 好宏
    愛善苑で、恒さんの、毎回の基本講座を聴いていますが、出口聖師の主張が纏まってしかも、預言的に示されているのは、驚きを禁じえません。今回、キリストの墓と南祖坊の事績を訪ねる事になったのも、本当の神の縁かと思います。これまでの、事を私は本にされたら良いと思います。ご活躍を願っています。

  • #2

    岩田和恵 (火曜日, 11 9月 2012 17:21)

    お忙しい中、早々にお返事いただき、ありがとうございました。
    神様はこんなにも苦労をさせるのかと、夢中で読んでいたところでした。
    「大地の母」読ませていただきます。40年代も生きてきたのですが、この小説は知りませんでした。  他のものも興味深い内容です。これからじっくり読ませていただきますね。

  • #1

    degudegu (月曜日, 10 9月 2012 21:07)

    岩田さま
    またhpは工事中で完成していないのです。だから内容も整理されていないのですが、直の生い立ちをよんでいただいてありがとうございます。おそらくその文章は、「大地の母」の一節です。大地の母をクリックすると、つづきの前後が読めます。これは昭和40年代にベストセラーになった父 和明の毎日新聞発刊の小説です。また感想をお聞かせ下さい。